村長ブログ

思ったことを書いてます

夢十夜 第七夜

 

夢十夜 第七夜を読んだ

 

この話だが

主人公 (自分)は、大きな船に乗っている

この船は毎日毎夜、黒い煙を吐きながら進んでいく

 

自分はこの船がどこにいくのかを知らない

 

船の男を捕まえて話を聞こうとしても

相手にしてくれない

自分はいつ丘に上がれるのか

不安を感じている

 

船が進むことで起きた波を見ていると

いっそ身を投げて死んでしまおうかと

思い始めている

 

 

船には、泣いている女、天文学を話す異人、

船に乗っているのを、忘れているかのように

ピアノを弾く女と唄を歌う男がいた

 

自分はさらに詰まらなくなり

海に飛び込むことを決意した

 

ある晩、人がいないことを確認して

海に飛び込んだ

 

足が甲板から離れた刹那

命が惜しくなり、酷く後悔した

心の底からやめておけば良かったと思った

 

だがもう遅い

どれだけ後悔しても自分は海に

落ちなければならないのだ

 

その時間は一瞬だが

とても長くて感じられた

 

すぐに船は自分を置いて行ってしまった

 

あんな船でも乗っておけば良かったと

思うが、その悟りを利用することもなく

波の方へ静かに落ちていった

 

 

 

 

 

 

 

この話だが人生を

表しているのではないかと思った

 

この船は何処に、何の為に、

進んでいるのかもわからない

先が見えないのである

 

人生も同じである、何の為に

生きているのかわからない人が

ほとんどであろう

 

先のことを考えて不安になることも多い

 

だが

僕は思う

 

人は過去にも未来にも行けない

どれだけ後悔しても、やり直す事は出来ないし

未来に行くこともできない

 

人には、今という時間しかないと思う

出来もしないのに、たらればや

先のことを考えて、不安になることに

意味なんてあるのだろうか

 

過去を振り返って反省をしたり、

未来の自分に期待するのは

とても良いことであるが

 

意味のないことを

考え過ぎている気がする

 

この話の主人公が、

ピアノを弾く女、唄を歌う男を見たときに

ますます詰まらなくなったのと同じ様に

 

人は、自分が悩んでるときに楽しそうにしてる人を見るとよく思わないみたいだ

 

だが

時間は、全員同じだけ進んでいく

悩んでいても、楽しんでいても

悲しんでいても、喜んでいても

同じ時間なのだ

 

 

 

それなら、もっと今という時間を、

二度と戻らないこの一瞬を、

 

船で天文学を話す異人や

ピアノのを弾く女、唄を歌う男のように

楽しめたらいいですね