村長ブログ

思ったことを書いてます

羅生門とコロナウイルス

 

芥川龍之介羅生門を読んだ

 

この話だが、

 

荒れている平安時代末期

 

お屋敷の使用人をクビになった、

下人の話である

 

 

クビになった下人は行くとこがなく

羅生門にたどり着く

 

かつては輝いていた羅生門

荒んだ時代のせいで見る影もない

 

噂では羅生門の上には

身寄りのない死体が放棄されているという噂だ

 

泊まる場所のない下人は

羅生門の上で眠ることにする

 

上にあがると。

猿の様な婆が女の死体から

髪の毛を抜いていた

 

その瞬間下人には

婆の行為が許せなくなり

 

婆を捕まえて何をしているか問い詰めた

すると婆は、

 

この女は生前、蛇の干物を魚の干物だと

嘘をついて売っていた

 

この女は悪いことをしていたから

私の行為も許すだろうと

 

下人はそれを聞き

その婆の着ている着物を追剝し闇に消えていく

 

というものである

 

この短い話に、

人間のというものが詰まっている気がする

 

人間生きる為には、何でもするのだ

 

女は蛇を魚と偽って売り

 

婆は生きる為に死人から髪の毛を抜き

 

下人は婆の着物を追剝する

 

 

人間、自分が一番大事だ

自分が生きる為ならなんでもするし

 

自分に危険が及んだら

それを排除しようとする

 

それは生き物として

至極真っ当な事だ

 

 

魔女狩り、絵踏み、等

 

自分がターゲットにされない為に

人のことを密告したり

 

自分と違う人達を殺したり

 

人間とは自分が生きる為に

他人の命を平気で犠牲にするモノだ

 

 

ここで

コロナウイルスが出てくるが

 

 

コロナにかかった人が

嫌がらせ、家に張り紙などをされて

 

引越しや、自殺してしまう人もいる

 

とても悲しいことだが

 

思い出してほしい

人間とはそういうモノなのだ

 

人間の歴史から見れば

普通の事だ

 

考えても見て欲しい

 

自分のとなりに住む人が全く予防もせずに

遊び回り、コロナにかかったなら

 

どこかに行って欲しいと思うのが

普通ではないだろうが

 

僕は、それが普通だと思う

 

人間の本質は、環境が良くなって見えなくなっているが絶対に変わらないのである

 

そうならない為にも

 

もう一度、

気をつけなければいけないのかもしれない